事前調査ではどんなことを行いますか?
建築物の建材・吹付け材において、建築図面等による書面調査、現地の使用状況を目視により確認し、調査箇所を査定させていただきます。
アスベストは建物のどこに使用されていますか?
アスベスト含有建材は、住宅やビル、公共施設などの多様な建築物で幅広く使用されてきました。主な使用例は以下のとおりです。
- 外壁や屋根、軒裏などに使われる成形板(スレートボード、窯業系サイディング)
- 天井板や床材(ビニル板タイル)、内装材(せっこうボード、パーライト板)
- 鉄骨の梁や柱の耐火被覆材(吹付けアスベスト、吹付けロックウール)
- 機械室や天井・壁の吸音・断熱材
- 屋根裏の結露防止材などの吹付け材
- 自動車のブレーキ部品や高圧電線の絶縁材、建材の接着剤やシーリング材など
アスベストの分析費用はどのくらいかかりますか?
弊社では、1検体につき14,000円+税で分析させていただきます。
納期はどのくらいかかりますか?
納期は3営業日以内としています。しかし、お急ぎのお客様には要望をお聞きして1営業日以内などできる限りの対応をしています。
試料はどのくらい採取すればいいですか?
建材ごとの採取の目安は以下の通りです。粉塵の飛散には十分気をつけて採取を行ってください。
外壁・仕上塗材:ゴルフボール程度
吹付材・保温材:こぶし大程度
成形版:5cm角程度
採取した試料はどのように送ればいいですか?
採取した試料はチャック付きポリ袋を二重にして分析依頼書を同封しお送りください。
チャック付きポリ袋・分析依頼書・封筒は事前にお送りさせていただきますので、お客様がご用意する必要はありません。
アスベスト調査の対象になるのはどんな建物ですか?
アスベスト調査の対象となる建物は以下の通りです。
- 解体部分の床面積の合計が80㎡以上の建築物(解体工事)
- 請負金額が税込100万円以上の建築物(改修・補修工事)
- 請負金額が税込100万円以上の特定の工作物(解体・改修工事)
アスベスト調査が不要なケースはありますか?
アスベスト調査が不要なケースは以下の通りです。
- 2006年9月1日以降に着工された建築物の場合
- 素材にアスベストの含有がないことが明確な場合(国土交通省や経済産業省がそれを確認している場合)
- アスベストが飛散する可能性がほとんど無い作業
- 塗装や材料の追加のみを行う場合
そもそもアスベストとは何ですか?
アスベストは「石綿」とも呼ばれる天然の繊維状鉱物で、近代・現代における建材や断熱材として使用されてきました。気管支への有害性が認められたことで、クリソタイルやアモサイトなど6種類が法令で規制されています。含有量が0.1%を超えると「含有あり」とされ、適切な対応が求められます。
アスベストのレベル分けは何を表していますか?
アスベストのレベル分けは、建材の発じん性(繊維が空気中に飛散しやすい度合い)に基づき健康リスクを分類するもので、レベルが低いほど発じん性が高くなります。レベル1は吹付けアスベスト、レベル2は保温材・耐火被覆材、レベル3はストレート波板などが該当します。
アスベストに関する法規制には何がありますか?
以下の法律によりアスベストへの対応が義務付けられています。
- 建築基準法(使用禁止や除去義務)
- 労働安全衛生法(製造・使用の禁止)
- 大気汚染防止法(飛散防止措置)
- 廃棄物処理法(適正処理の義務)
- 宅地建物取引業法(調査・説明の義務)
アスベストは人体にどんな害がありますか?
アスベストを吸い込むと、肺線維症(石綿肺)、肺がん、悪性中皮腫などの病気を引き起こす恐れがあります。